MT5でチャートを複数表示する方法と効果的な管理法を解説【PC・スマホ】

MT5で複数チャートをPCとスマホ別で表示する方法
  • 「MT5で複数のチャートを同時に表示したいけど、どうやってやるの?」
  • 「PC版では複数表示できるのは知ってるけど、モバイルやiPadはできるの?」
  • 「複数チャートを使ったおすすめの分析スタイルや管理法を知りたい」


こういった悩みや疑問を持っている方に向けて、この記事ではMT5で複数チャートを表示する具体的な手順をPC版、スマホ版に分けて画像付きで解説していきます。

また、チャートを効果的に管理・分析する方法もわかりやすく解説します。トレードの効率と精度を高めたい方は、ぜひ参考にしてください

目次

はじめに:複数チャート運用のメリットと管理の重要性


複数チャートにするメリット

MT5で複数チャートを表示する最大のメリットは、通貨ペアや時間足を横断的に比較できることです。たとえば、ドル円・ユーロドル・ポンドドルを同時に開いておけば、通貨の強弱関係や相関性が一目で把握できます。また、同じ通貨ペアでも1時間足・15分足・5分足を並べることで、エントリーポイントと大局の流れを同時にチェックできるため、無駄なエントリーを避けやすくなり、判断の精度が上がります。複数チャートは、単に情報量を増やすだけでなく、「見るべき視点を増やしてリスクを減らす」という意味でも大きな効果を発揮します。


効果的な管理法でトレード効率を左右する

複数チャートを表示すると情報量が増える分、管理方法が整理されていないと逆に見づらくなったり、判断が遅れてしまうリスクがあります。そこで重要になるのが、MT5に搭載されているプロファイル機能やテンプレート機能の活用です。プロファイルを使えば、通貨ペアの組み合わせやウィンドウの配置を保存・呼び出しでき、日々の分析を効率化できます。

テンプレートではインジケーターや色設定を統一できるため、視認性が向上し、チャートを一瞬で読み取るスピードが上がります。さらに、ドッキング解除やモニター分割といった表示の工夫も含めて、管理の質がトレード効率を大きく左右する要素となります。

MT5でチャートを複数表示する方法

複数のチャートを同時に表示することで、通貨ペアの相関性や時間足の流れを比較しやすくなります。ここでは、PC版とスマホ版それぞれの操作方法について解説します。デバイスによって機能の違いがあるため、自分の環境に合った方法を確認しましょう。

PC版MT5でチャートを複数表示する方法

STEP
表示したい通貨ペアを複数開く

まず、「ファイル」→「新規チャート」表示したい通貨ペアを複数開きます。

追加した数で2分割、3分割、4分割など決まります。10個のチャートを追加すれば10分割する事ができます。

STEP
ウィンドウの整列

ウィンドウの整列または、「ウィンドウ」メニューから「整列」「水平に並べる」「垂直に並べる」などを選ぶことで、画面内に複数チャ綺麗に自動できれいに配置できます。

ウィンドウの整列はワンクリックできれいになります。

スマホ版MT5でチャートを複数表示する方法

スマホのMT5で、チャートを複数表示する方法は、Androidでは2分割までできますが、iPhoneでは複数表示する事はできません。そのため、1画面ずつの切り替え表示のみとなります。

Androidで複数表示する方法は以下の通りです。

STEP
チャートタップで四角い枠が2つ重なったボタンをタップ
STEP
「新規チャート」をタップ

「新規チャート」をタップすると以下のように2画面になります。

【補足説明】
・再度、「チャートタップで四角い枠が2つ重なったボタンをタップ」すると、水平分割、垂直分析も選択、2分割されたチャートを削除する事ができます。

・時間足の変更は、いずれかの通貨ペアの画面をタップし、表示したい時間足をタップします。

・通貨ペアの変更は、例:EURUSDと書かれているところをタップすれば変更する事ができます。

MT5複数画面を使った効果的なチャート管理法

プロファイル(チャートの組表示)でレイアウト保存

MT5では、複数のチャートを開いてウィンドウを並べた状態を「プロファイル」として保存できます。たとえば、ドル円・ユーロドル・ポンドドルをそれぞれ異なる時間足で配置した状態をプロファイルとして保存しておけば、次回から一発で同じレイアウトを呼び出すことが可能です。

また、テンプレート機能を使えば、ローソク足の色やインジケーターの設定を保存でき、他のチャートに一括で適用することができます。プロファイルとテンプレートを併用すれば、分析環境を一貫性のある見やすい状態に保てるため、トレードの効率が格段にアップします。

おすすめプロファイルの例

プロファイル名の例内容・特徴
メジャー通貨・マイナー通貨別USD/JPY・EUR/USDなど主要通貨用と、AUD/NZD・CHF/SGDなどマイナー通貨用を分けて保存
通貨ペア×時間足セット例:USD/JPYの日足・1時間足・5分足の3画面セットでマルチタイムフレーム分析に対応
スキャルピング専用5分足または1分足のみで構成したプロファイル。
トレードスタイル別デイトレ用、スイング用、長期投資用などスタイルに応じた構成でプロファイルを分ける
通貨強弱比較用ドルストレートを中心に、USD/JPY・EUR/USD・GBP/USDなどを横並びにして強弱分析用を作成

手順

チャートに自分の好きなインジケーターやチャートの配色を表示→右クリックでテンプレートを選択→定型チャートの保存→それぞれのチャートにテンプレートを適用させる→ファイルからチャートのプロファイルを選択→プロファイル名を決めて保存→プロファイルから呼び出す


ドッキング解除でチャートを外部モニターに展開

PC版MT5では、チャートをウィンドウ内に固定(ドッキング)した状態から、「ドッキング解除」を使って外部モニターや別画面に自由に配置することができます。チャートタブを右クリックし「ドッキング解除」を選ぶと、ウィンドウが独立し、パソコン上の好きな位置へドラッグ可能になります。多くの情報を同時にチェックしたい中級者〜上級者には、非常に便利な機能です。

もちろんMT5の枠の外にもチャート画面を出せるようになるため、動画鑑賞やサイト鑑賞をしている最中でもチャートを監視できるようになります。

手順

ドラッグしたいチャートを選択→チャートで右クリック→ドッキング
(※解除する際は再度ドッキングをクリック)


チャートインチャート機能(マルチタイム分析)

MT5の「チャートインチャート」機能を使えば、ひとつのチャート内に別の時間足や通貨ペアのチャートを小さく表示することができます。これは、主にマルチタイムフレーム分析に使われるテクニックで、たとえば1時間足のチャートの中に5分足を埋め込んでおけば、大局の流れを見ながら短期の動きにもすぐ対応できるようになります。

また、USDJPY5分足チャートにEURUSD5分足チャートを表示させて通貨強弱を意識したトレードも可能になります。

手順

表示させたい通貨ペアを選択→「挿入」→「オブジェクト」→「グラフィック」→「チャート」をクリック

※追加表示されたチャートの設定方法は、チャートをダブルクリックして、枠が赤くなったことを確認した後、チャート上で右クリックを行い「プロパティ」を選択。

MT5でチャートを複数表示する方法に関するQ&A

iPadで複数表示できないです。

MT5のiPad版では、複数チャートの同時表示には対応していません。しかし、MT4(MetaTrader 4)のiPad版であれば、最大4つのチャートを同時に表示することが可能です。

MT4のipadで複数画面にする手順としては、気配値表示からチャート表示したい通貨ペアをタップし、「新しいチャート」をタップ→画面右下にある四角アイコンをタップし、「最大化」「水平」「垂直」「タイル」の種類が表示されますので、いずれか選択で最大4画面まで表示する事ができます。

iPhoneで複数表示できないです。

iPhone版MT5では、1つのチャート画面しか表示できず、複数チャートを同時に並べる機能は搭載されていません。通貨ペアごとにチャートを表示することは可能ですが、その都度タップして切り替える形式となります。複数の通貨ペアや時間足を並行して確認したい場合は、PC版やAndroidタブレットなど、複数表示が可能なデバイスを使うのが効果的です。スマホはあくまで補助的な確認ツールとして使い、分析や本格的なトレード環境はPCに構築するのが一般的な運用スタイルです。

チャートがうまく整列されない・重なる

PC版MT5で複数チャートを表示しても、うまく整列されずに重なったままになってしまうことがあります。この場合は、メニューの「ウィンドウ」→「整列(Tile Windows)」をクリックすると、自動的にチャートが画面内に分割表示されます。それでも整列がうまくいかない場合は、開いているチャート数が奇数でバランスが悪い、またはチャートサイズが手動で変更されていることが原因です。チャート数を偶数にするか、手動で一度すべて閉じてから再度開き直すことで、正しく整列されるようになります。

複数チャートを減らしたい

チャートをたくさん表示しすぎて混乱してしまう場合は、「見なくてもいいチャート」を明確にすることが大切です。たとえば、同じ通貨ペアの時間足を3つも4つも並べているなら、エントリーに使う2つ(例:15分足と1時間足)だけに絞るのも有効です。また、通貨ペアが多すぎて視線が分散する場合は、その日の注目通貨だけを表示するルールを作るのも効果的です。プロファイルやテンプレートを使えば、チャートの追加・削除が簡単にできるため、日々の相場状況に応じて柔軟に調整できます。

複数チャートを管理しやすくするおすすめインジケーターはある?

はい、MT5で複数チャートを使いやすくするための補助的なインジケーターは多数存在します。まず「OANDA Chart Group」というインジケーターを使えば、複数チャートの時間足を連動させて同期表示ができるようになります。これにより、ひとつのチャートで時間足を切り替えれば、他のチャートも同時に切り替わり、分析作業がスムーズになります。

また、「クロスヘア同期ツール」を使えば、複数チャートで同じ位置に縦線や十字カーソルを表示することができ、異なる通貨ペア・時間足間の価格や時間の比較が非常にしやすくなります。

まとめ

MT5で複数チャートを表示する方法は、PC版であれば「新規チャートの追加」→「ウィンドウ整列」の基本操作で簡単に実現できます。スマホではAndroid版のみ複数表示に対応しており、iPhoneやiPadのMT5では残念ながら非対応です。ただし、iPadで複数表示をしたい場合は、MT4を使えば最大4画面まで同時表示が可能です。

また、チャートをただ増やすだけでなく、プロファイルやテンプレートを活用したレイアウト管理や、ドッキング解除・チャート同期インジケーターなどの補助ツールを使うことで、効率的で快適な環境を整えることができます。

情報を整理し、見やすく・切り替えやすい環境を作ることは、トレードの判断スピードや精度を大きく左右するポイントです。あなたの取引スタイルに合わせて、最適なチャート配置と管理法を見つけていきましょう。

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