MT5の時間を日本時間に変更する方法3選|夏・冬時間のズレもこれで解決!

MT5の時間を日本時間に変更する方法を解説したアイキャッチ画像。夏時間・冬時間の時差にも対応。
  • 「MT5の時間ってなんで日本時間じゃないの?」
  • 「サーバー時間とのズレってどう見ればいいの?」
  • 「夏時間・冬時間でチャートの表示って変わるの?」

MT5(MetaTrader 5)は多くのFXブローカーが提供していますが、デフォルトでは日本時間ではなく、海外サーバー時間(GMT+2またはGMT+3)で表示されるため、初心者には非常にわかりづらい点が多くあります。
特に夏時間・冬時間の切り替え時期には、ローソク足の区切り時間にもズレが生じ、トレード判断を誤るリスクにもつながります。

この記事では、MT5のチャートを日本時間で把握するための3つの方法を紹介します。手動での換算から、無料インジケーター、さらに便利なカスタムインジケーターまで、それぞれのメリット・デメリットも解説。自分に合った方法を見つけて、時間表示の混乱から卒業しましょう!

目次

MT5の時間表示と日本時間のズレとは?

MT5では、チャートに表示される時間が日本時間とは異なるため、最初は戸惑う人が多いです。これはMT5があなたのパソコンの時間ではなく、ブローカー(FX業者)のサーバー時間を基準にしているからです。

結論としては

  • MT5の時間は日本時間ではなく「ブローカーのサーバー時間」
  • 多くの海外ブローカーではGMT+2またはGMT+3(夏時間)を使用
  • 日本時間とは6〜7時間の差がある
  • 夏時間・冬時間の切り替えにより、時間差が変動する

これらを理解しておくことで、ローソク足の時間や経済指標の発表タイミングを見誤るリスクを避けられます。


MT5のサーバー時間の仕組み

MT5(MetaTrader 5)は、世界中のFX業者が利用するプラットフォームですが、チャートに表示される時間は「自分のデバイスの時間」ではなく、「ブローカーのサーバー時間」です。

たとえば、ほとんどの海外FX業者は「GMT+2」や「GMT+3(夏時間)」を採用しています。そのため、日本時間(GMT+9)とは次のような差が生まれます。

  • GMT+2の場合 → 日本時間より 7時間遅れ
  • GMT+3(夏時間)の場合 → 日本時間より 6時間遅れ

このように、日本での感覚とチャートの時間が一致しないため、慣れていないと混乱しやすいのです。

夏時間・冬時間によるズレとは?

さらに注意したいのが、「夏時間(サマータイム)と冬時間」の存在です。
多くの海外ブローカーでは、サーバー時間が夏と冬で自動的に切り替わるため、年に2回、チャートの時間表示が1時間ズレることになります。

  • 夏時間(サマータイム):GMT+3(日本時間との差は 6時間
  • 冬時間(標準時間):GMT+2(日本時間との差は 7時間

夏・冬時間の切り替え時期(例年)

  • 夏時間の開始:3月の第2日曜日(冬時間の終了)
  • 冬時間の開始:11月の第1日曜日(夏時間の終了)

実際の表示例(MT5上の時間)

たとえば、日本時間の午前9時にローソク足が始まる場面を見てみましょう。

季節サーバー時間(MT5表示)日本時間
夏時間中03:00(GMT+3)09:00
冬時間中02:00(GMT+2)09:00

このように、**MT5では実際に表示される時間が「2時間」や「3時間」などのズレではなく、「サーバー基準で何時か」**で表示されます。
そのため、「今表示されているローソク足は、日本時間で何時なのか?」を常に意識する必要があります。


補足:指標発表の時間もズレる!

たとえば、米国雇用統計が「日本時間21:30」に発表される場合、

  • 夏時間中:MT5上では 15:30 に表示
  • 冬時間中:MT5上では 14:30 に表示

というように、夏・冬で1時間ズレることになります。

【MT5の時間を日本時間に変更する方法1】手動で日本時間に換算する

MT5の時間を日本時間に変更する方法として、もっともシンプルで手軽な方法のひとつが、“手動で日本時間に換算する”方法です。


日本時間にする基本の計算方法

手動換算では、サーバー時間と日本時間の差を“暗記”しておくことがポイントです。
差は夏時間と冬時間で変わります。

時期サーバー時間日本時間との差換算方法
冬時間中GMT+2+7時間MT5時間+7時間
夏時間中GMT+3+6時間MT5時間+6時間

MT5に表示された時間を日本時間に変換すると…

MT5表示時間冬時間中の日本時間(+7時間)夏時間中の日本時間(+6時間)
00:0007:0006:00
01:0008:0007:00
02:0009:0008:00
03:0010:0009:00
04:0011:0010:00
05:0012:0011:00
06:0013:0012:00
07:0014:0013:00
08:0015:0014:00
09:0016:0015:00
10:0017:0016:00
11:0018:0017:00
12:0019:0018:00
13:0020:0019:00
14:0021:0020:00
15:0022:0021:00
16:0023:0022:00
17:0000:00(翌日)23:00
18:0001:00(翌日)00:00(翌日)
19:0002:00(翌日)01:00(翌日)
20:0003:00(翌日)02:00(翌日)
21:0004:00(翌日)03:00(翌日)
22:0005:00(翌日)04:00(翌日)
23:0006:00(翌日)05:00(翌日)

この表を活用すれば、今表示されているローソク足が日本時間で何時なのかが一目で分かります。
暗記するまで印刷して手元に置いておくのもおすすめです!

このように、あらかじめ6時間 or 7時間ズラすという感覚を“体で覚えてしまえば”実はとてもシンプルです。


手動換算のメリット・デメリット

メリットデメリット
インジケーター負担が少し減る最初は換算に慣れるまで混乱しやすい
スマホ端末とも共通してる瞬時の判断を要するトレード中に、時間認識を誤る可能性がある
慣れれば自然に見分けられるようになる夏冬時間の把握が必要

手動換算の一番のメリットは、インジケーターを使わずにMT5の画面をシンプルに保てることです。また、一度時間差を覚えてしまえば、自然と「この時間は日本時間で○○時」と感覚的に判断できるようになります。

一方で、慣れるまでは毎回「今は夏時間?冬時間?」「+6時間?+7時間?」と考える手間があり、初心者には少しハードルが高い面もあります。

【MT5の時間を日本時間に変更する方法2】日本時間表示インジケーターを使う

MT5のチャートに日本時間を表示させたい場合、インジケーターの導入が最も手軽かつ効果的な方法です。
ここでは、多く紹介されているおすすめの信頼性の高いインジケーターを4つ厳選してご紹介します。


【おすすめ1】keys_Japan_Time

MT5のチャートに日本時間を表示するkeys_Japan_Timeインジケーターの画面例
keys_Japan_Timeを使えば、MT5チャート下部に日本時間を表示でき、夏時間・冬時間にも対応可能です。

keys_Japan_Timeは、チャート上に日本時間を自動で表示してくれるシンプルで実用的なインジケーターです。サーバー時間に応じて表示を自動調整してくれるため、夏時間・冬時間の切り替えにも対応しています。1分足~4時間足までのタイムフレームに対応しており、表示スタイルやフォントサイズ、位置などもカスタマイズ可能。シンプルなデザインながらも視認性が高く、チャートをすっきりと保ちたい人に最適です。また、次の時間足の時間も表示してくれます。

導入先
FXキーストン公式ページ


【おすすめ2】JPN_Time_Light

MT5チャートにJPN_Time_Lightで日本時間を表示した例。サマータイムにも対応し、視認性が高い。
JPN_Time_Lightを使うと、MT5チャート下部に日本時間を表示でき、視認性も良好です。

JPN_Time_Lightは、MT5チャートの下部に日本時間を表示できる軽量インジケーターです。標準で表示されるサーバー時間に対し、日本時間を補助的に確認できるようになります。夏時間・冬時間の切り替えにも対応しており、手動でGMTオフセットを調整する必要がありません。文字色・サイズ・表示位置などのカスタマイズ性も高く、好みに合わせたレイアウトが可能。視認性を確保しながら、チャートを邪魔せずに使えるのが魅力です。また、スプレッドや次の時間足までの時間も表示してくれます。

導入先:
海外FX Wiki

日本時間を表示するインジケーターを使うメリット・デメリット

日本時間を表示するインジケーターは、MT5でトレードする多くの日本人ユーザーにとって非常に便利なツールです。
ただし、便利さの裏には注意点もあるため、メリット・デメリットの両方を理解した上で活用しましょう。

メリットデメリット
日本時間が一目で分かるため、毎回の時差換算が不要スマホ版MT5では使えず、PCでの利用が前提
夏時間・冬時間のズレを自動で補正(対応インジの場合)インジケーターによっては動作が重くなることがある
経済指標やローソク足のタイミングを正確に把握できる古いバージョンでは表示不具合や不安定になるケースも
表示スタイル(フォント、色、位置など)のカスタマイズが可能初回導入時はフォルダ移動など多少の手間がかかる
チャートの視認性を保ちながら、日本時間情報を常に確認できる複数のインジケーターを入れると表示がごちゃつくことも
  • 初心者や「換算に疲れた人」にはインジ導入が断然おすすめ!
  • ただし、スマホしか使わない方や、MT5に不慣れな方にはややハードルあり。

【MT5の時間を日本時間に変更する方法3】カスタムインジケーターを自作する

MT5のチャートに日本時間を表示する方法として、自分専用のカスタムインジケーターを作成するという選択肢もあります。
これはやや上級者向けの方法ではありますが、既存のインジケーターでは物足りない人や、自分のトレードスタイルに合わせて時間表示を最適化したい人にとっては非常に有効です。


自作できることと必須スキル

カスタムインジでできること

  • チャート上に日本時間を自由な位置・スタイルで表示
  • 日本時間+ロンドン時間など複数のタイムゾーンを同時表示
  • 経済指標の発表時刻に縦線やラベルを表示する仕組み
  • サマータイム・冬時間の切り替えをロジックで自動反映
  • デザイン(フォント・色・背景など)を自分好みに完全カスタマイズ

このように、既存のインジケーターでは対応しきれないような表示や演出を、自分でコントロールできるのが最大の魅力です。


カスタムインジ作成に必要なスキル

  • MQL5(MetaQuotes Language 5)の基本文法と構造の理解
  • MetaEditor(MT5付属のエディタ)でのコーディング・コンパイル経験
  • MT5のチャート構造、時間取得・描画処理のロジック理解
  • インジケーターのイベント処理(OnCalculate等)の仕組み
  • デバッグやエラー修正の基本的な操作

🔰 プログラミング未経験の方にはハードルが高いため、学習または外注を検討するのが現実的です。


おすすめな人

この方法は万人向けではありませんが、以下のような方には非常におすすめです。

向いている人理由
既存のインジケーターに満足できない人表示スタイル・位置などを完全に自由にしたい場合に対応できる
複数のタイムゾーンを同時に表示したい人ロンドン時間やニューヨーク時間と比較してトレードしたい場合に便利
独自のトレード環境を構築したい人自分だけのチャート設計にこだわりたい方に最適
MQL5やプログラミングに興味がある人自作しながらコードスキルも伸ばせるため一石二鳥
長期的に自動化・高度な分析をしたい人今後EAや複雑なインジケーター開発に進む足がかりになる

スマホ版MT5の日本時間対応にできるのか?

MT5のスマホアプリは、PC版と比べて機能に制限があります。中でも多くのユーザーが戸惑うのが、「チャートの時間表示が日本時間ではない」という点です。ここでは、その理由と簡易的な確認方法、代替策を紹介します。


スマホアプリでは時間変更ができない理由

MT5では、チャートに表示される時間(ローソク足の時間など)はあなたのスマホの時刻ではなく、ブローカーのサーバー時間に基づいています。
この仕様はPC版もスマホ版も共通ですが、スマホ版ではインジケーターの導入や外部スクリプトの追加ができないため、チャート上に日本時間を表示することができません。

簡易的な確認方法や代替策

スマホアプリだけでMT5を使う場合、以下の方法で日本時間の把握が可能です。

手動で換算する

  • サーバー時間がGMT+2の場合は+7時間GMT+3(夏時間)は+6時間
  • 例:スマホに「09:00」と表示 → 日本時間は「16:00(冬)」または「15:00(夏)」

経済指標の時間と照らし合わせる

  • 指標発表時刻に合わせてチャートがどの時間になっているかで、ズレを判断できます

PCで日本時間表示インジケーターを入れ、スマホと照合する

  • 「PC側で日本時間表示されたチャート」と「スマホの同じ時間のローソク足」を比較することで、対応関係が分かります

スマホで簡易換算表を表示

  • スクリーンショットやメモアプリに「MT5表示時間 ↔ 日本時間」の変換表を保存しておくと便利です(※例:MT5 03:00 → 日本時間 10:00)

夏時間・冬時間の切り替え時期と注意点

MT5では、チャートに表示される時間がFX業者のサーバー時間に依存しており、多くの場合は欧米の「夏時間(サマータイム)」と「冬時間(標準時間)」の切り替えに影響を受けます。
そのため、時間表示にズレが生じるタイミングを事前に把握しておくことが重要です。


海外サーバーの夏・冬時間の開始と終了の時期

ほとんどの海外FXブローカーが採用しているサーバー時間は「GMT+2(冬時間)」または「GMT+3(夏時間)」です。
その切り替え時期は以下の通りです(米国・欧州準拠):

時期内容サーバー時間の変化
3月第2日曜日夏時間(サマータイム)開始GMT+2 → GMT+3(+1h)
11月第1日曜日冬時間(標準時間)開始GMT+3 → GMT+2(-1h)

この1時間の差が、日本時間とのズレを「6時間 → 7時間」「7時間 → 6時間」に変化させる原因です。


時差がトレードに与える影響と回避法

想定される影響

  • 経済指標の発表時間と、チャートの時間が1時間ズレる
  • ローソク足の切り替わりタイミングを読み違える
  • ロンドン・ニューヨーク市場のオープン時間を誤認する

回避法

  • 夏時間・冬時間の開始日をあらかじめカレンダーに登録しておく
  • 日本時間との時差を毎年3月・11月に見直す習慣をつける
  • インジケーターを使って日本時間を自動表示する(夏時間対応のものを選ぶ)
  • 手動換算をする場合は「今は+6時間か+7時間か?」を確認してから行動する

トレードでは**「1時間のズレ」がエントリーポイントや利確タイミングに直結することもある**ため、夏時間と冬時間の切り替えは「ただの時差」ではなく、勝敗を分ける重要な要素として扱うべきです。

MT5の時間を日本時間に変更する方法に関するQ&A

ここでは、MT5の時間を日本時間にする方法に関して、よくある質問をまとめてご紹介します。
初心者の方が疑問に感じやすいポイントを中心に、実用的な回答を用意しました。

Q1. MT4でも日本時間表示にできますか?

A. はい、MT4でも日本時間表示は可能です。

MT4もMT5と同様、サーバー時間を基準にチャートが表示されており、日本時間に設定を変更する機能はありません。
しかし、MT4にも日本時間を表示できる専用のインジケーターが多数存在します。

代表的なインジケーター例(MT4用)

  • FXmt日本時間(MT4用)
  • JPN_Time(MT4バージョン)

Q2. 夏時間か冬時間かをMT5内で見分ける方法は?

A. 明確な表示はありませんが、ローソク足の時間と実際の日本時間を比べて「6時間ズレている → 夏時間」「7時間ズレている → 冬時間」と判断できます。
また、毎年「3月第2日曜」と「11月第1日曜」が切り替えの目安です。

まとめ:自分に合った方法でMT5を日本時間にしよう!

MT5の時間を日本時間で把握する方法は、主に以下の3つに分かれます。
「①手動で換算」「②インジケーターを使う」「③カスタムインジを自作する」それぞれにメリット・デメリットがあり、自分のスキルや使用環境に合った方法を選ぶことが大切です。

  • 初心者には、見やすくて設定も簡単な「インジケーター導入」が最もおすすめです。
  • 手軽さを重視する人は「手動換算」でも十分対応可能です。
  • 独自の環境を作りたい中級者〜上級者は「カスタムインジの自作」に挑戦する価値ありです。

スマホユーザーは手動換算や変換表を活用し、PCユーザーは便利なインジケーターを活かすことで、MT5の時間管理がよりスムーズになります。あなたにとって最適な方法を見つけて、ストレスなくトレードできる環境を整えましょう!

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