- 「MT5に板注文画面ってあるの?」
- 「どうやって表示するの?」
- 「板情報って何に使えるの?」
そんな疑問を持っているあなたへ、この記事ではMT5の板注文画面についてわかりやすく解説します。
板注文画面とは、売りと買いの注文状況がリアルタイムで表示されるツールのこと。FXではあまり馴染みがないかもしれませんが、株式取引の世界ではおなじみの機能です。
実はこの板情報、トレーダーの注文の偏りや投資家の心理状態、さらには相場の方向性を読み解くヒントとして活用できる、非常に有益な情報源なんです。
この記事では、MT5での板注文画面の表示方法から、板情報の見方、そしてそれを使って投資家の動向をどう読むかまで、トレードに直結する実践的な内容をお届けします。
MT5の板注文画面とは?
MT5(MetaTrader 5)には、チャートだけでは見えない**「市場の注文の流れ」**を視覚的に把握できる「板注文画面(DOM)」という機能があります。
この画面を使えば、今どの価格帯に注文が集まっているのか、どれくらいの量が売買されようとしているのかといった、リアルタイムの板情報を確認することができます。
板注文画面は「注文の行列」を見るツール
MT5の板注文画面とは、「今この瞬間に、どの価格でどれだけの注文が入っているか」がリアルタイムで見られる機能です。正式には「DOM(Depth of Market)」とも呼ばれます。
イメージしやすくするために、「フリーマーケットの売買風景」を例に挙げましょう。
たとえば、ある商品(通貨ペア)を買いたい人たちが「100円なら買いたい」「99円ならもっと買いたい」と行列を作って待っている。一方で売りたい人たちは「101円で売りたい」「102円で売りたい」と自分の希望価格で待っている。
このような「売り買いの希望価格と注文数の行列」を、上下にズラッと一覧で表示したのが板注文画面です。
板注文画面で見えるのは「市場の心理と動き」
この画面を見ることで、どの価格帯に注文が集まっているか=注目されている価格帯がわかります。注文が集中している場所は、サポートやレジスタンスとして意識されやすく、トレード判断の大きなヒントになります。
また、「売り注文が急に増えた」「買いの板が急に薄くなった」といった変化から、投資家たちの心理の変化や市場の流れを読み取ることも可能です。
板注文画面は、ローソク足やインジケーターでは見えない“生の動き”を感じられる、貴重なツールなのです。
板注文画面の表示方法
MT5の板注文画面(DOM)は、初期設定では表示されていないことが多いため、自分で表示させる必要があります。
ここでは、PC版MT5とスマートフォン版MT5のそれぞれでの表示手順を詳しくご紹介します。
PC版MT5での表示手順
MT5のPC版では、板注文画面を表示する方法が4つあります。どれも簡単ですが、使いやすさや状況によって使い分けるのがポイントです。
方法①:上部メニュー「表示」タブから表示(初心者向け・おすすめ)

- 上部メニューの「表示」をクリック
- 「板注文画面」を選択
- 「Forex」or「CFD」or「Custom」をクリック
- 銘柄をクリック
方法②:気配値ウィンドウから直接開く

- 気配値ウィンドウを表示(表示 → 気配値)
- 対象の通貨ペアを右クリック
- 「板注文画面」を選択
方法③:チャート上で右クリック → 板注文画面

- 板情報を見たい通貨ペアのチャート上で右クリック
- メニューから「板注文画面」を選択
EURUSDのチャートで板注文画面を開けばEURUSDの板注文画面を開く事ができ、EURJPYのチャートで板注文画面を開けばEURJPYの板注文画面を開く事ができます。
方法④:ショートカットキー「Alt + B」
最速で表示するならコレです。
キーボードの「Alt + B」を押すだけで、板注文画面がパッと表示されます。今見てる通貨ペアでショートカットキーを押すことでその通貨ペアの板注文画面が表示されます。
どの方法でも板注文画面は同じように表示されます。
最初は「表示」タブから慣れ、慣れてきたら右クリックやショートカットで素早くアクセスできるようにすると効率的です。
スマートフォン版MT5での表示手順
スマホアプリ版のMT5でも、板注文画面を確認できます。操作は次の通りです。


通貨ペアごとに板情報が表示され、上下にスクロールすることで複数の価格帯の注文状況を確認できます。
⚠注意点:
一部のブローカーや口座(特にデモ口座)では板情報が利用できない場合があります。その場合は、リアル口座で確認してみてください。
板情報の見方と基本構成
MT5の板注文画面(Depth of Market:DOM)では、売買の注文状況をリアルタイムで確認できます。
ここでは、PC版・スマホ版それぞれの板情報画面で、どこに何が表示されていて、それがどういう意味を持つのかを詳しく見ていきましょう。
PC版MT5の板注文画面:各要素の詳しい説明
画像に表示されているPC版MT5の板注文画面には、主に以下の要素が含まれています。

🔴【赤枠】上部ツールバー(操作パネル)
このエリアには、板注文画面(DOM)に関するビュー設定や情報表示を切り替えるための操作ボタンが並んでいます。
左から順に、それぞれの機能は以下の通りです:
機能名 | 説明 |
---|---|
ティックチャートの表示 | 板注文画面左側に表示される、売買数量の推移をリアルタイムの折れ線グラフで表示します。 |
全取引一覧 | 選択中の通貨ペアに関する直近の全ティック取引履歴(価格と数量)を時系列で確認できます。 |
ブックをアクティブなチャートに表示 | 板注文の情報をアクティブなチャート上に重ねて表示するモード。価格帯ごとの厚みを視覚的に確認できます。 |
板注文画面の表示 | 板注文画面(DOM)の表示・非表示を切り替えます。基本的にONになっているはずですが、非表示にして整理することも可能です。 |
スプレッドの表示/非表示 | 買値(Bid)と売値(Ask)のスプレッドを板注文画面内に表示または非表示にします。 |
時刻と出来高の表示 | 板注文やティックチャート内に、更新時刻とそのタイミングでの取引量(出来高)を表示できます。 |
ズームイン | 板注文画面の表示を拡大して、価格帯ごとの情報を詳細に確認しやすくします。 |
ズームアウト | 表示を縮小して、より広い価格範囲を一度に表示します。ズーム操作と組み合わせると使いやすいです。 |
※板注文画面の初期の状態では、Ask値とBid値の価格差であるスプレッドの価格帯は非表示になっておりますので、チェックを入れる事で表示する事ができます。画像はチェックを入れている状態なので、上部(赤)と下部(青)の間にスプレッドの価格帯を表示されている状態になります。
🟢【緑枠】右クリックメニュー(背景部分で右クリック)
板注文画面のグラフエリアや背景部分を右クリックしたときに表示されるビュー設定のポップアップメニューです。
メニュー項目 | 説明 |
---|---|
チャート | 対象通貨ペアのチャートを開く |
全取引一覧 | 取引履歴の一覧を表示 |
CSVファイルへティックをエクスポート | 板データをCSV形式で保存可能(ティック単位) |
自動スクロール | 板の更新に応じて自動で画面スクロール |
クロスヘアー | カーソルを十字線にして位置を把握しやすくする |
Bid/Ask | BidとAskラインの表示切替 |
最終更新時間 | データが最後に更新された時間の表示ON/OFF |
同期 | 他ウィンドウ(チャートなど)と価格位置を同期 |
🟡【黄色枠】板表示本体(注文数量・価格・ボタン)
ここが板注文の中心的エリアであり、価格と注文量、そして指値注文用のボタンが並んでいます。
要素 | 説明 |
---|---|
数量 | その価格帯に設定された注文ロット数。大きいほど注目価格帯。 |
価格 | 実際に注文が設定されているレート。中央が現在価格。 |
取引 | 上下矢印(↑↓)のボタンで、ワンクリック指値注文が可能。 |
sl / tp / ロット数 | ストップロス(損切り)/テイクプロフィット(利確)/ロット数の入力欄 |
成行売り / 成行買い / 決済 | 成行注文または既存ポジションの決済ボタン |
板注文右側(価格列)を右クリックしたときのポップアップメニュー

こちらの画像は、板情報の価格部分を右クリック(または長押し)したときに表示される注文系メニューです。
メニュー項目 | 内容と役割 |
---|---|
Buy Limit 〇〇 | 指定価格での買い指値注文を出す(ロット数指定) |
Sell Limit 〇〇 | 指定価格での売り指値注文を出す(ロット数指定) |
アラート | 価格がそのレートに到達した際に通知を受ける |
チャート | 対象通貨ペアのチャートを開く |
アクティブチャートにリンクする | 板注文画面の対象通貨をチャートと同期表示させる |
拡張 | 板注文画面を拡大して表示する |
スプレッド | BidとAskのスプレッド(差)を表示 |
ロットに代えて金額表示 | 注文数量をロットではなく金額(通貨単位)で表示する切替機能 |
スマホ版MT5の板情報の見方と構成
スマートフォン版のMT5でも、PC版と同様に板注文画面(DOM)を使ってリアルタイムの注文状況や投資家の動向を確認できます。
以下は、表示画面の各要素の役割を表形式で整理した解説です。

各エリアの構成と意味
エリア | 内容 | 詳細・役割 |
---|---|---|
左列 | 注文数量(または合計) | 価格帯ごとの注文数量(初期状態)を表示。右上のボタンで「合計表示」に切替可能。 例:160.536に19,350,000の売り注文が集中。 |
中央列 | 価格 | 現在の板価格。中央(太字)が現在値(Bid/Ask)で、上下に価格が並ぶ。 |
右列 | 注文ボタン(↑↓) | 該当価格で即座に指値注文を出すためのボタン。 「↑」=買い注文(Buy Limit)、 「↓」=売り注文(Sell Limit) |
注文設定パネル(画面上部)
項目 | 説明 |
---|---|
sl | 損切り価格(ストップロス)の設定 |
tp | 利益確定価格(テイクプロフィット)の設定 |
数量 | ロット数の指定(例:0.01)で発注数を調整可能 |
右上ボタン | 「数量」と「合計」の表示切替ボタン 合計に切り替えると、その価格帯までに蓄積された注文量の合計が表示される |
操作ボタン(画面下部)
ボタン | 色 | 機能 |
---|---|---|
売 | 赤 | 成行の売り注文を出す |
決済 | グレー | 保有ポジションの即時決済 |
買 | 青 | 成行の買い注文を出す |
板情報を活用して投資家の動向を読むコツ
板注文画面には、リアルタイムで「どの価格にどれだけの注文が集まっているか」が表示されています。
この情報をうまく読み解くことで、市場の参加者(=他のトレーダーたち)がどんな動きをしようとしているかを予測するヒントが得られます。
ここでは、板情報から投資家の心理や相場の流れを読み取る2つの基本的な方法を紹介します。
注文数量から市場の流れを把握する
まず注目したいのが、「買い注文と売り注文のバランス」です。
板情報では、ある価格で「買いたい人の数」と「売りたい人の数」がそれぞれ表示されています。これを比べることで、今の市場がどちらに傾いているかを読み取ることができます。
たとえば、駅の前にあるパン屋さんを思い浮かべてください。
- お店の前に20人の行列(買いたい人)が並んでいたら、「このパン人気なんだな」と思いますよね。
- 逆に、誰も並んでいないどころか、店員さんが「買ってください〜」と大声で売っていたら、「売る側が必死だな」と感じるはずです。
FXでも同じで、買い注文が多ければ「買いたい人が多い=上がるかも?」という判断材料になりますし、
売り注文が多ければ「売りたい人が多い=下がるかも?」と読むことができます。
実践ポイント
- 買い注文が厚い → 上昇圧力が強い
- 売り注文が厚い → 下落圧力が強い
- バランスを見ながら、「今の相場は買いと売り、どちらが優勢か?」を考える癖をつけましょう。
価格帯ごとの注文状況を分析する
もうひとつ注目すべきなのが、どの価格帯に注文が集中しているかというポイントです。
これは、いわば「市場が意識している価格帯」や「戦いが起こりやすいゾーン」を示しています。
たとえば、フリーマーケットでの値段交渉を想像してみてください。
- ある商品に対して、「1000円なら買うよ!」という人が10人集まっていたら、その値段はかなりの人気価格。
- 逆に「1200円以上なら絶対買わない」という人が多ければ、それ以上では売れにくいことになります。
FXも同じで、板情報で**注文が集中している価格帯は「買いたい人/売りたい人のせめぎ合いが起きている場所」**です。
実践ポイント
- 注文が多く集まっている価格帯は、「サポートライン」や「レジスタンスライン」になりやすい
- こうしたゾーンでは相場が一度止まったり反発したりする可能性が高いため、エントリーポイントや利確・損切りの目安として使えます
- 例:1.1030〜1.1032に売り注文が集中していれば、そこで価格が反落する可能性がある
板情報は「市場の声」
板情報を単なる数字の羅列と見ずに、「この数字の裏に、どんなトレーダーの意図があるのか?」を想像してみましょう。
それだけで、チャートの見え方も変わってくるはずです。
最初は難しく感じるかもしれませんが、
- 「注文の偏り」
- 「厚みのある価格帯」
を繰り返し観察していくうちに、市場全体の流れや雰囲気(=投資家心理)が少しずつ読めるようになります。
ぜひ板情報を、「見るだけ」ではなく「読み取る」ツールとして活用してみてください!
板情報を利用したトレード戦略
板情報は、リアルタイムの注文状況を把握できる強力なツールです。
スキャルピングのような超短期トレードだけでなく、デイトレードやスイングトレードのような中期トレードにも応用することができます。
ここでは3つのスタイル別に、板情報の実践的な使い方をご紹介します。
スキャルピングでの活用法
スキャルピングは、数秒~数分のごく短い値動きを狙って取引するスタイル。
スピードが命のこの手法では、板情報からの“瞬間的なヒントがとても重要です。
活用ポイント
見るべき情報 | 読み方・使い方 |
---|---|
板の厚み | ある価格帯に注文が急に集まった or 薄くなった→価格が止まる or 抜ける可能性 |
反転の兆候 | 板が急に消えた、上下のバランスが変わった→反転のサインになることも |
ワンクリック注文 | 板の取引ボタン(↑↓)で瞬時にエントリー&決済が可能 |
注意点
- スプレッドや約定速度が重要なので、板情報と同時にブローカー選びも大事
- 指値注文の操作ミスに注意(スマホだと特に)
デイトレードでの応用
デイトレードでは、板情報を**「相場の抵抗帯や節目を見るツール」として使う**のが有効です。
特に、数時間以内の相場で“価格が止まりやすいポイント”を探すのに役立ちます。
活用ポイント
見るべき情報 | 読み方・使い方 |
---|---|
注文の集中ゾーン | 板の特定の価格帯に注文が密集→レジスタンス・サポートライン候補に |
エントリー/決済判断 | 板が薄いところは抜けやすく、厚いところは跳ね返されやすい |
実例
「このあたり(例:160.50付近)に売りが集中してるから、ここを手前にして利益確定しよう」
スイングトレードでの使い方
スイングトレードは、数日~数週間の中期的な相場の流れを狙うスタイルです。
板情報はリアルタイムの情報が中心ですが、スイングでも戦略的な判断に使えるシーンがあります。
活用ポイント
活用場面 | 内容 |
---|---|
重要価格帯の確認 | 過去に注文が集中していた価格帯=中期的なサポート・レジスタンスゾーンになることがある |
ポジション追加のタイミング | 板が一気に薄くなった価格帯を突破したとき→勢いに乗ってポジションを追加する判断材料に |
出口戦略の強化 | 板を見て「これ以上は抜けづらそう」と感じたら、分割利確やトレール決済の検討に使える |
コツ
- その日の動きだけでなく、「何度も意識されている価格帯」に注目すると効果的
- 板情報は日足のテクニカルと併用するとより判断しやすくなる
スタイル別に板情報を“どう使うかがカギ
トレードスタイル | 板情報の主な使い方 |
---|---|
スキャルピング | 一瞬の厚み/偏りから瞬間的な動きを捉える |
デイトレード | 注文集中ゾーンからサポレジやエントリー位置を判断 |
スイングトレード | 中期的なゾーン認識やポジション調整の判断材料に |
板情報は、トレードスタイルによって見るポイントも変わってきます。
自分のスタイルに合わせて、「どこをどう読むか」を意識して使い分けていくと、トレード精度がグッと上がりますよ!
板情報を活用する際の注意点
板情報は非常に便利なツールですが、過信は禁物です。
特にFXにおける板情報には、いくつかの注意点と制限があります。これらを理解した上で活用することで、より正確な判断ができるようになります。
板情報は「その業者内だけの注文状況」
FXでは、株式市場のように「中央取引所」が存在せず、業者(ブローカー)ごとに板情報が独立しているのが一般的です。
つまり、MT5に表示される板情報は、そのFX業者の中だけの注文データに過ぎず、市場全体を反映しているわけではないということです。
FXの板情報も同じで、「この価格に注文が集中している」と表示されていても、他の業者では全く違う動きをしていることがあります。
しかし、そこに集まっている注文データはリアルな市場の一部の声とも言えます。
テクニカル指標が「多くの人がそれを見ているから効く」のと同じように、板情報もどこに注文が溜まっているかという心理的な節目を知る手がかりになります。
たとえ業者ごとの板であっても、「この価格帯は意識されているんだな」と判断するには十分な材料になるのです。
透明性の違いに注意
一部の海外ブローカーでは、「仮想的な板情報」や「流動性プロバイダーから取得した断片的なデータ」を表示している場合もあります。
そのため、板が正確に市場の厚みを反映していないことも少なくありません。
チェックポイント
- 板情報のソース(提供元)がどこかを確認
- デモ口座では板情報が使えない/制限されている場合がある
- 他のインジケーターやチャート分析と組み合わせて使うことが重要
板注文画面はワンクリックで注文が発注される
板注文画面では、各価格帯の右にある「↑」「↓」のボタンをクリックするだけで即座に注文が出ます。
これは非常に便利ですが、誤ってクリックすると即エントリーされるため注意が必要です。
- チャートを見ながらうっかり板を触ってしまうと意図しない取引が成立してしまう
- 特にスマホやノートPCでは、タップ・クリックの誤操作が起こりやすい
✔ 対策
- 注文量(ロット数)や損切り設定(sl)を事前に確認してから使う
- 慣れるまではデモ口座で練習するのがおすすめ
- 板注文画面からは注文しない。
板情報は「補助的ツール」として使う
板情報はあくまで「今この瞬間の一部の投資家の動き」を示しているに過ぎません。
テクニカル分析やチャートパターン、ファンダメンタルズなどと併用することで、より信頼度の高い相場判断ができます。
✔ ポイント
板情報=「市場の声の一部」
→ それだけを頼りにせず、全体の相場環境を踏まえたうえで補助的に活用するのが大切です。
板情報に関するよくあるQ&A
板情報は初心者にとって少し取っつきにくい部分もありますが、基本を押さえれば大丈夫。
ここではよくある疑問にQ&A形式でお答えします。
Q1. 板情報はリアルタイムで更新されますか?
はい、基本的にはリアルタイムで自動更新されます。
ただし、通信環境が不安定な場合やブローカー側の仕様によっては、更新が遅れることもあります。
Q2. 板情報が表示されないのはなぜ?
以下のような原因が考えられます:
- 通貨ペアが板情報非対応
- デモ口座では板情報が利用できない場合がある
- 表示設定がオフになっている(MT5メニューから要確認)
- ブローカーが板情報機能に対応していない
Q3. 板情報だけを見て勝てるようになりますか?
板情報はあくまで「相場の一部」を映す情報に過ぎません。
チャートやテクニカル指標、ファンダメンタルズと組み合わせて判断することが重要です。
特にFXでは全体の板情報が見られないため、「補助的なツール」として使うのがベストです。
Q4. 板の注文量が多い=必ずその価格で止まる?
必ず止まるとは限りません。
大量の注文が入っていても、強いトレンドで一気に抜けることもありますし、フェイクの注文が混じっている可能性もあります。
板の厚さだけで決めつけず、相場全体の動きや背景と合わせて判断するようにしましょう。
まとめ:板注文画面と板情報を駆使したトレードのポイント
MT5の板注文画面は、価格ごとの注文量や売買のバランスをリアルタイムで確認できる強力なツールです。
表示方法さえ覚えれば、PCでもスマホでも簡単にアクセスでき、市場の“熱量”を読み取るヒントになります。
板情報を見ることで、投資家の心理や相場の流れ、抵抗・支持となる価格帯を把握でき、スキャルピングからスイングまで幅広いトレードスタイルに活用可能です。
ただし、情報はあくまで業者内のデータであり、市場全体を完全に反映しているわけではない点に注意が必要です。
板情報は「万能の武器」ではなく、「相場の空気を読む補助ツール」として使うのがポイントです。
板注文画面の特徴と正しい使い方を理解すれば、あなたのトレード精度はきっと一段階レベルアップするはずです。
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